吉川紙業では一般的な段ボールは勿論ですが、海外輸出用段ボール、耐水用段ボール等も取扱っております。
また、昨今の環境負荷低減の動きに配慮した段ボールとして「Cフルート」、「強化中芯120」を使用した段ボールケースも御提案致しております。
「Cフルート」と「強化中芯120」を組み合わせることにより、在庫保管スペースの削減、包装材料の軽量化、CO2排出量削減を得られる環境対応型の包装資材となります。
Cフルートとは厚みが約4mmの段ボールです。従来の段ボールに比べ、品質や環境負荷の面において様々なメリットがあります。
フルート | 段の数(30cm当り) | 段の高さ(mm) | 日本国内での主な用途 |
---|---|---|---|
A | 34±2 | 4.5〜4.8 | 輸送包装 |
B | 50±2 | 2.4〜2.7 | 輸送包装 |
C | 40±2 | 3.4〜3.7 | (欧米を中心にAフルートとほぼ同じ用途に使用) |
E | 95±5 | 1.1〜1.5 | 消費者包装 |
G | 180±6 | 0.55 | 消費者包装 |
A、B、Cは JIS Z 1516(外装用段ボール)で段の数が規定されている
環境
段ボールリサイクル協議会では、2010年を目標年次とする「段ボールの3R推進自主行動計画」を策定しました。
使用材料の薄物化等による軽量化を推進し、段ボールのm2当り重量を2004年比で1%削減する事を目標にしており、全てのAFをCFに切替わることで達成する事ができると考えられます。
段ボール原紙の古紙使用比率が世界的に高まり、世界レベルでの古紙不足が懸念される現代において、段ボール古紙はますます貴重な資源となっています。
包装や物流に対して環境対応が社会的に求められている中、少しでも環境負荷削減に寄与しうる包装材料を提供できればと考えています。
環境負荷物質の削減
その他の環境負荷物質排出削減量
種類 | 物質名 | 年間削減量 | |
---|---|---|---|
大気汚染物質 | SOx(硫黄酸化物) | 石油、石炭などの燃焼によって発生 大気汚染に影響、酸性雨の原因物質 |
400トン |
NOx(窒素酸化物) | 石油、石炭などの燃焼によって発生 大気汚染に影響、酸性雨の原因物質 |
240トン | |
水質汚濁物質 | BOD(生物学的酸素要求量) | 水質汚染の指標のひとつ 原紙生産による排水の汚れ |
8,600トン |
COD(化学的酸素要求量) | 水質汚染の指標のひとつ 原紙生産による排水の汚れ |
5,700トン | |
SS(浮遊物質) | 水質汚染の指標のひとつ 原紙生産による排水中の浮遊物質量 |
8,900トン |
※計算は(社)産業環境管理協会発行の「LCA入門」の数値を利用
厚さ
シート厚みが約1mm薄くなることによる減容効果
品質
平滑性、フラットクラッシュ強度が高くなることによって
印刷適性、加工劣化(印刷・抜き)が低減します
仕様
項目 | 品名 | ||
---|---|---|---|
強化中芯120 | MC160 | 強化中芯120/MC160 | |
坪量[g/m2] | 120±3.6 | 160±4.8 | - |
ISO圧縮強さ(横)[kN/m] | 1.26以上 | 1.21以上 | 1.04 |
圧縮強さ(横)[N] | 192以上 | 184以上 | 1.04 |
比圧縮強さ(横) [N・m2/g] |
160以上 | 115以上 | 1.39 |
引張強さ[kN/m] | 5.9以上 | 5.5以上 | 1.07 |
参考値
※CCTは実測値であり、保証するものではない
項目 | 品名 | ||
---|---|---|---|
強化中芯120 | MC160 | 強化中芯120/MC160 | |
CCT[N] | 395 | 342 | 1.15 |
CO2排出量[g-CO2/m2] | 57.4 | 76.5 | 0.75 |
CCT:コルゲーティドクラッシュテスト
MC160に相当する圧縮強さ
- 段ボールの軽量化が図れます
MC160→強化中芯120への切り替えで25%の軽量化 - 環境負荷低減が図れます
高いシート品質
- 平面圧縮強さが高い
MC160→強化中芯120への切り替えで、印刷などの製函ロス低下 - 中しん起因の紙粉発生を低減